映画「ソーゾク」
ヒューマントラストシネマ有楽町での上映、劇場としてはそんなに大きくないものの、平日の昼間にかかわらず満席でした。思いのほか関心度が高く驚きました。
相続の場面で生じる「争族」。誰にでも起こりうるこの問題を、時にコミカルに、時にシリアスにとても分かりやすく表現していて面白かったです。
遺産の分割は本当に大変。お金が絡むからやっぱり大変。公平に!と言っても相続人の数だけ言い分があるから、まとめるのが大変です。
法律は、画一的に相続人の順位ごとに法定相続分を定めながら、他方で遺産分割の方法・基準を定めています。
「遺産の分割は、遺産に属する物又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮してこれをする。民法906条」
法律もまた遺族や親族間で円満・円滑な話し合いをすることを願っているのでしょう。条文としてはやや抽象的ですが、私は血の通ったこの規定が好きです。
相続が「争族」にならないようにするためには、生前の手当てが最も重要です。司法書士、行政書士、弁護士、税理士そして相続診断士など身近には以外とたくさんの支援者がいます。心当たりのある方はぜひ一度ご相談されることをお勧めします。